小瀬川温泉は廿日市市内から佐伯町中心を抜け国道186号線に入り羅漢・吉和方面に5分ほど北上した川沿い(広島県廿日市市栗栖115)にあります。公式ページでは「西日本では屈指のラドン含有量をほこる」とあり、こじんまりとした浴槽とサウナを併設した地元に愛される名泉です。冷鉱泉のため加熱はしているものの、加水はしていない源泉そのものを使用していると明記されています。
ほのかな心地よい華やかな香りと爽快感の残る泉質で、脚光は浴びてほしくない隠れ家的温泉の一つです。道路沿いの看板にはラドン含有量は中国地方一(162マッヘ)とありますが、浴室内の看板では132マッヘ(平成14年試験)、平成30年の最新の温泉分析表には93.1マッヘと推移しています。減少傾向には有るものの私の知る限り島根県の池田温泉と尾道の原田温泉が187マッヘと双璧で、次いで鳥取県の三朝温泉142マッヘ。それに次ぐ高含有量かと思います。
谷あいの川に沿って走る道路しかない場所に在る、山中の静かな佇まいで、四季折々の姿を楽しませてくれるところです。設備は小さいながら休憩所、食堂、売店を備え、料金も入浴のみなら大人450円、サウナにも入るなら700円と安いのも魅力的です。飲用としても人気があり名水は無料で持ち帰ることができます。
元湯 小瀬川温泉 【公式】 広島県廿日市市 (view-up.jp)
私が行った3月25日にはすでに桜が五分咲きで、山には桜と見間違えるほどの「こぶし」が見事に咲き誇っていました。
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