湯布院温泉は別府市内から西の方向に鶴見岳、伽藍岳、そして豊後富士といわれる由布岳を超えて広がる盆地にあり、別府の奥座敷と称される温泉地です。
温泉宿も多種多様で日帰り入浴も可能な宿も多く、落ち着いた自然の佇まいを残しつつも、宿やお土産店などは新しくリニューアルが繰り返されて若者も多く訪れる活気のある温泉地です。
今回は秋の観光シーズン中の直前予約ということもあり超人気宿は平日なのにどこも満室。
それでも評判の良い所を探して、ゆふいん亭に宿泊しました。大浴場はもちろん源泉掛け流し露天風呂で、戸建て風の部屋にも源泉掛け流し風呂が付いていました。
温泉の泉質は単純温泉でpH8.2とクセの無い素直な美肌の湯といったところ。 無色透明無味無臭で、弱アルカリ性 低張性 高温泉です。
湯布院は冷えた朝に金鱗湖で見られる『朝霧』を観覧に出かけました。寝坊したせいで、盆地全体にかかる朝霧は見ることが出来ませんでしたが、放射冷却で冷え切った空気と水温の高い湖面により湯気が立ち昇る風景を見ることが出来ました。
湖畔には混浴の共同浴場一軒あり、藁葺き屋根の風情のある建物です。湖に流れ込む小川に手を差し入れてみると、何と温かい川水でした。
つまり池にいる鯉や鮒などの魚は、一年中温泉の中で泳いでいる訳で、寒い冬も活発に動けるので成長も早く繁殖も多いのでしょうね。
湯の坪街道から、昨日積もった初雪が少し残る由布岳を望むと、この山からもたらせる恵みを受けて、静かにそれでいて活き活きとした営みが日々繰り返されている所なんだと感じさせてくれました。
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